市販のキャットフードには、製品の形状や与える目的によってさまざまな種類があります。
主食は総合栄養食を選びましょう。また、ライフステージによって、必要なエネルギー量 や栄養素のバランスは変化します。
総合栄養食のうち、成長段階、気になる健康状態に合わせて選んだ上で、味や質感(水分含量など)は好みで選ぶことができます。
“使用目的による分類“、”水分含量による分類“、”ライフステージによる分類“などは業界団体である「ペットフード公正取引協議会」で表示に対し定義されています。
国内で販売されるペットフードの90%以上は加盟メーカーで占められています。
毎日の主要な食事として与えることを目的とし、新鮮な水と一緒に与えることで犬や猫の健康を維持できるように栄養バランスが整えられた製品をいいます。
その栄養基準のガイドラインは「米国飼料検査官協会」(通称AAFCO/アアフコ)や米国科学アカデミーの学術会議(NRC)が提示しており、日本でもAAFCOの栄養基準を採用しています。
犬や猫の疾病の治療などの際に栄養学的なサボートをするために、治療の内容に合わせてフードの栄養成分を調整し、治療を補助する目的で与えるフードです。使用は獣医師の管理の下に行われます。
おやつやごほうび、ペットとのコミュニケーションの手段として与えるものです。
ジャーキータイプや肉・魚・果物などの素材を乾燥したタイプ、乾燥野菜類、肉・魚・果物などを液状にしたジェル状おやつの他にオーラルケアにも役立つ成型ガム類、ボーロ・ビスケットなどの菓子タイプ等様々なものがあります。
ペットが欲しがるままに与えて必要な栄養バランスが損なわれないように一日に与えて良い量、回数が記載されています。
犬や猫に給与されるフードで「総合栄養食」、「療法食」、「間食」のいずれにも当てはまらないものを総称してその他の目的食といいます。
「総合栄養食」ではない缶詰、レトルトフード、栄養補給のサプリメント、食欲増進や特定の栄養成分の補給を目的としたものなどがあります。
製品のパッケージには「副食」、「一般食(おかずタイプ)」、「栄養補完食」などと記載されています。
- カリカリとした食感
- 重量あたりの栄養価が高い
- 半生タイプや、ジャーキー などのスナック製品
- 缶詰、バウチ、アルミトレーカップなどの 密封容器で加圧加熱殺菌された製品
- 風味がよく、食べやすい
哺乳期 | 誕生〜30日ぐらい。母乳が飲めない時は、猫専用のミルクを与えます。 |
離乳期 | 生後20〜60日くらい。やわらかくしたフードを少しずつ与えます(離乳期用または成長期用)。 |
成長期 | 生後50日から、猫では1年ぐらいの期間。市販製品では、成長期用子猫用)のフードがあります。 |
成猫期 | 成長期を終えてから7年間程度の時期をいいます。市販製品では、成猫用のフードがあります。 |
中高齢期 | 約8〜10歳以降の時期を言います。最近は年齢をより細かく分けて表示されたものもあります。 |
フードの切り替え方
ある年齢になったからといって、急にその年齢用のフードに切り替えるのはあまり良いことではありません。
食べ慣れていないフードに切り替えると、吐いてしまったり、下痢をすることもあります。
フードを変えるときには、犬や猫の状態を見ながら1〜2週間かけて新しいフードの割合を徐々に増やしていきましょう。
猫 | 人 |
1歳 | 15歳 |
2歳 | 24歳 |
3歳 | 28歳 |
5歳 | 36歳 |
7歳 | 44歳 |
10歳 | 56歳 |
12歳 | 64歳 |
15歳 | 76歳 |
20歳 | 96歳 |
(上表)猫と人間の年齡の目安
24+(猫の年齢-2年)×4=人間に置き換えた場合の年齢
最初の2年で24歳、3年目からは1年に4歳ずつ年をとると言われています。