猫と暮らす

子猫と暮らす生活用品

 

子猫の飼育環境は時代と共に変わってきました。

少し前の時代はよかったことでも、現代では変えた方が良い生活スタイルもあります。

猫をのびのびと自由な環境で飼ってあげたい、と考えている飼い主様は多くいらっしゃると思います。

しかし、猫の気質を本当に理解していないと、長い共同生活ではうまくゆきません。

第一に心得ていただきたいことは、

「猫は室内から外に出さない」

世界の交流が緊密になってきた現代では、世界規模で拡散する感染症も多く、猫がかかると命を失うおそれがあります。

パートナーとして一緒に生活を共にする猫ちゃんの長寿を願うならば、決して外に出してはいけません。

その為に必要な室内飼いの用品は整えて、お互いに快適な生活空間を工夫しましょう。

 

ケージ飼いは生活の基本

飼い主様は猫ちゃんに自由気ままに暮らさせてあげたい、と考えていると思います。

しかし、皆様の生活空間は猫ちゃんにとって広すぎて、どこで落ち着いてのんびりするか、どこでトイレをするか、どこで昼寝をするか、など勝手気ままに考えられません。

むしろ猫ちゃんの気質は、狭くて、人が入ってこない、身を隠せる小さな環境を好んで探す傾向にあります。

そのためソファーやタンスの隅、洗濯機の裏側など意外な場所にいることがあります。

コンパクトなケージはねこちゃんにとって合理的なワンルームです。

ベット、トイレ、食器など全てがオールインワンで揃う、便利な快適空間です。

用品メーカーも、面積の広さよりよりも2段・3段と高さを工夫した商品やハンモックなどを付けた商品など、様々に開発販売しています。

飼い主様の生活スペースの中で選んであげましょう。

普段一か所にじっとしていることの多い猫の性質は、皆様がお仕事や学校に行っている間のお留守番が全く苦痛ではありません。

昭和の時代、タバコ屋さんの看板猫や、鉄道の駅の猫駅長など、いつも同じ場所に留まって人々に愛された猫ちゃんが多数います。

飼い主様が帰宅してから、スキンシップをしたり、自由にさせてあげることが一番です。

ケージ飼いの利点は、地震などの災害のときも猫ちゃんを安全に避難させることにつながります。

皆様が動転し慌てていると、猫ちゃんも驚いて冷静な行動が取れません。

キャリーに入れて避難する前に、猫ちゃんを探している間に、共に逃げ遅れてしまうこともあります。

不幸な事態を回避するためにも、安全のためケージに入れてあげましょう。

 

用途豊かなキャリーケース

最近のキャリーケース、バックなどはメーカーが工夫して、オシャレで機能的な製品が多くあります。

飼い主様の好みや使い方で選びましょう。

一つは必ず用意してください。

素材はプラスチック、布、など形も犬猫犬用タイプ、リュックやバック型といろいろです。

下部が普段のベット替わりになるキャリーケースなど、日頃使い慣れできるものは、上からおおいを被せても猫ちゃんが安心していられます。

災害時、飼い主様が腰掛けられるものもあります。

オシャレなファッション性の高いものや、ブランドメーカーなどの高級品もあり、選ぶのも楽しみです。

 

水飲み

世界中で飼われているイエネコはすべてがエジプトの砂漠で暮らすリビアヤマネコのDNAを持っていることが最近の研究でわかりました。

そのことから、あまり水を飲まない習慣の猫もよく見られます。

しかし、その様な気質が災いして、猫特有の病気に腎臓病が多いのが現状です。

できるだけ水を飲むように環境を整えてあげましょう。

ケージの中にはもちろん、動くものが好きな猫ちゃんにとって室内に循環式の水飲みを置いてあげたいものです。

フィルターが内蔵されているので水の汚れも防げます。

ケージにぶら下げる滴下式の水飲みは、利用経験のない猫ちゃんには不向きですし、なめることではタップリと飲むことが難しいです。

健康のためにも工夫をしてあげましょう。

 

食器

基本は「総合栄養食」として作られたドライフードを入れる器であれば、飼い主様の好みで選んであげて下さい。

給餌回数は通常朝晩の二回が多くみられますが、成猫になってからは一回でも問題ありません。

飼い主様の都合で、出張や法事など、帰宅が不可能な時のために自動給餌器なども多数考案されていますので、日頃から試してみるのも良いと思います。

 

トイレ

トイレはケージ内に1つ、室内に1つ置いてあげましょう。

多頭飼いの場合には猫それぞれに1つ必要です。

猫ちゃんの健康状態を観察する意味でもオシッコ・ウンチの状態など日頃から気にしてあげましょう。(関連の話題:ベッド・トイレ・猫砂

 

猫砂

猫砂などトイレの消耗品には、紙・木くず・オカラ・ペットシーツなどの燃えるゴミとして出せるものや、シリカゲルなどの鉱物や粘土など様々なものがありますので、飼い主様の選択肢は広がります。

ただし、注意するポイントとして”ゴミ出しのルール“がお住まいの地域の行政機関によって大きく異なるので気を付けてください。

メーカーのキャッチフレーズでトイレに流せる猫砂、などの文言が書いてあっても注意してください。

パイプの中に沈着し、時間と共に堆積して詰まる原因になっています。

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