飼い主様には終生飼養とともに、社会やご近所に迷惑を及ぼさないようにする責任があります。人と動物の共生には飼い主様のモラルとマナーが必要になります。次の7ヶ条を守りましょう。
①動物の習性等を正しく理解し、最期まで責任をもって飼うこと
動物はその種類に応じた生理、生体、習性をもつ、人とは違う生き物です。
飼い始める前から正しい飼い方まどの知識をもち、動物の種類に応じた適切な飼い方をして、健康と安全に気を配り、動物がその命を終えるまで責任をもって飼いましょう。
②危害や迷惑の発生を防止すること
排せつ物による悪臭や毛、羽毛などの飛散で近隣の生活環境を悪化させたり、公共の場所を汚さないようにしましょう。
また、動物の種類に応じてしつけや訓練をして、人に危害を加えたり、鳴き声などの騒音で近所に迷惑をかけることのないようにしましょう。
③災害に備えること
災害時に、飼っている動物の命を真っ先に守ることができるのは飼い主です。
飼っている動物用の水・餌などを備蓄するとともに、日頃より動物を伴った避難訓練をしたり、ケージやキャリーバックに慣れさせておくなど、災害時のことを考えて準備しておきましょう。
いざ災害時に避難するときは、一緒に安全に避難(同行避難)するよう心がけましょう。
④むやみに数を増やしたり繁殖させないこと
動物の数をむやみに増やしたり、繁殖させると、一頭一頭を適正に飼えなくなることがあります。
動物にかけられる手間、時間、空間には限りがあります。きちんと管理できる数を超えることのないようにしましょう。
また、毎年何万頭もの子猫や子犬が殺処分されています。生まれてくる全ての命に責任が持てないのであれば、不妊去勢手術などの繁殖制限措置を行いましょう。
⑤動物による感染症の知識をもつこと
動物と人の双方に感染する病気(人獣共通感染症・ズーノーシス)について正しい知識を持ち、自分や他の人への感染を防ぎましょう。
⑥動物が逃げたり迷子にならないようにすること
飼っている動物が逃げだしたり迷子になると、周りの人やその動物が危険にさらされるだけでなく、生態系や農作物へも悪影響を及ぼすことがあります。
地震などの災害時も含めた、逸走や迷子防止の対策をとりましょう。
⑦所有者を明らかにすること
迷子や災害時に逸走した動物の飼い主様の発見を容易にするためや、盗難に備えるために、マイクロチップ、迷子札、脚環などの標識をつけましょう。
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