アメリカを代表する猫種で、均整のとれた中型の身体はがっしりとしていて非常に健康的です。
性格はおおらかで人懐こく、膝の上でくつろぐことも大好きです。
鳴き声を上げて騒ぐことはなく、順応性と忍耐力の高さは定評があり、他の猫や子供とも上手に付き合えます。
項目
アメリカンショートヘアの知識
17世紀に新天地を求めてヨーロッパから新大陸へとやってきたピューリタンの人々は、さまざまな家畜と共に、犬や猫などのペットもつれてきました。
船に乗っていたのはおそらくブリティッシュショートヘアのような猫で、アメリカに上陸した後にさまざまな特徴を身につけたと考えられます。
猫たちは船に乗ればネズミが侵入しないように見張り、上陸すれば荒野の害獣を退治して、ワーキングキャットとしての活躍をみせ、丈夫で健康的な身体を手に入れることとなりました。
こうしてアメリカに定着した普通の家庭猫の中から、たくましく性格の良い猫、美しい猫が次第に選び抜かれていき、アメリカンショートヘアの基礎になりました。
やがて、CFA(Cat Fanciers’ Association=1906年米国にて創立、世界最大の愛猫協会)によって「ドメスティック・ショートヘア」の名で登録されます。1965年になると「アメリカンショートヘア」という正式な名称が与えられ、その人気が定着しました。
外見 | がっしりとした筋肉質でとても力強い体躯。セミコビータイプ |
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サイズ(体重) | 中型~大型(3~6kg) |
お顔 | 頭部は幅が広くて丸みがある。目は大きく上瞼がアーモンド型、下瞼は丸くカーブしている。頬はふっくらとしており、頭部全体は楕円形 |
毛色 | ソリッド、パーティカラー、トータシェル、タビーなど多数 |
目色 | ゴールド、ブルー、カパーなど。毛色に準ずる |
頑丈な骨格で筋肉質な体躯をもっています。とくに肩、胸、下半身の発達が印象的です。
体重は、成猫のオスが4-6kg、メスは3-5kg程度です。
顔は丸みを持ち、頬が発達していて顎が頑強です。鼻は中くらいの長さで、幅と長さが同じくらい。目は丸くて間隔が広く、わずかに吊り上がっています。
尾はほどよい長さで、根元が太くて先端が細く丸くなっています。
毛色はさまざまあり、単色はホワイト、ブラック、ブルー、レッド、クリーム。その他トーティシェル、チンチラシェーデッドトーティシェル、ブラック&ホワイト、ブルー&ホワイト、シルバータビー、ブラウンタビー、ブラックスモーク、チンチラシルバーなどが存在します。
目の色は毛色によって決まっています。
例えば毛色がホワイトの時は、目色がゴールド・ブルー・オッドのいずれか。毛色がシルバータビーの時は、目色がグリーンかヘーゼル、というところです。
・あまり鳴かず、物静か
・おおらかで物おじや人見知りをしない
・社交的で遊び好き
優れた反射神経と、明るく大陸的な性格はアメリカンショートヘアの特徴です。また、あまり鳴かない猫として知られ、美しい容姿が愛されています。
おだやかで人懐っこく、怖いもの知らずで独立心もあります。
さらに、どんな環境にも耐えていく・順応できる野性的なたくましさが残っていますので、子供や他の動物がいる家庭で飼うにはもってこいの猫種です。
要求は多くありませんし、身体が丈夫で頭が良いため、育てるのは楽な傾向にあります。
被毛は密生し、水分や冷気に強いです。毛質は硬めで草木の茂みに入っても皮膚を傷めることはありません。
運動能力が高く活発で遊ぶのが大好きなので、運動スペースを確保してたっぷり遊んであげましょう。